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映画「鳳凰」

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映画「鳳凰(簡体字で“凤凰”) (英題:rossing Over、邦題:鳳凰 わが
愛)」
監督:金琛(ジヌ・チェヌ)
出演:中井貴一、苗圃(ミャオ・プゥ)、郭濤(グォ・タォ) ほか
公開:2007年11月30日

この映画「鳳凰」は、日中国交正常化35周年を記念して製作された映画
である。

あらすじは…
1914年、恋人を助けるために人を殴り、刑務所に入れられた主人公の
男性は、刑務所内で恋人が亡くなったことを知る。
彼は復讐のための脱走を試みるが失敗…。
そんな時、暴力夫を殺して刑務所に入れられ、刑務所内で身投げをした
女性と出会う。
脱走を失敗した男性、身投げをするも助かってしまった女性…。
人生に絶望した彼らは、刑務所内で反抗的な態度を取ったため、刑務所
の中で同じ過酷な重労働に就かされる。
彼らは、互いに助け合ううちに、いつしか心を通わせ合うようになる。
しかし、時は中国動乱期の時代。
中華民国が誕生してから、20年代には蒋介石の台頭、その後、満州事変
が勃発し、日中戦争が始まり、国共内戦の時代へ。
男女共同だった刑務所も男女別々となり、二人は離れ離れに…。
そして、二人は逢えないまま、三十年の時が過ぎ…。

このストーリーは、金琛(ジヌ・チェヌ)監督が、新聞聞記事で読んだ実話を
元に作られたのだそうである。

2003年に中国映画進出を果たした中井貴一が、この映画で4年ぶりに
中国映画に出演。
今回は、プロデューサーも兼ねていたそうだ。
中国人出演者ばかりの中で、中井貴一は唯一の日本人。
日中合作と言えど、スタッフも中国人ばかりで、撮影は大変だったのでは
ないかと思うが、さすが実力派俳優、渾身の演技が冴えていた。
日本人役なのだが、中国で育ったため、日本語は喋れないという役。
中国語のセリフの大部分は、吹き替えだったらしい。
吹き替えはどうしても違和感がつきまとうものだが、今回の中井貴一の
吹き替えに限っては、私的には違和感なく観ることが出来た。
口の動きとか、大変だっただろう…。

この映画の音楽を担当したのは、日本で映画やドラマの曲をたくさん手掛
けている日本のユニット、S.E.N.S.。
しみじみとした映画によく合う音楽が素敵であった。

恋人役の苗圃(ミャオ・プゥ)、刑務所で主人公と友となる役の郭濤(グォ・
タォ)の演技も素晴らしかった。

商業的な大作が次々と作られる中、このような静かで心に沁み入る文芸
作品も作られているのは喜ばしいことだと思う。
(しかも、この映画、日中合作で作られたことが嬉しい。)
たくさんの人に観て貰いたいものである。


<お知らせ>
年末年始、しばらくブログをお休みします040.gif
皆様、良いお年を…001.gif
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by yuzitj | 2007-12-28 06:00 | 映画

本「中原の虹(一~四)」

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本「中原の虹(一~四)」
著者:浅田次郎
出版:講談社
発行:2006.9~2007.11

浅田次郎「蒼穹の昴」の続編。
清朝が衰え、混迷が続く中国で、誰が国を治めるのか?
清朝末期からの時代の話と共に、清朝の祖・ヌルハチの時代の話も
同時に描き、壮大なスケールの歴史小説となっている。

浅田氏の上手いところは、中国の歴史上の史実を元にしながらも、
馬賊の冒険ストーリーや、龍玉のある意味ファンタジックなストーリーも
上手に織り交ぜ、小説としてのエンターテイメント性を欠かさないこと。

清朝の衰退を背負う西太后、龍玉を持つ満洲馬賊の長・張作霖、王座を
狙う袁世凱、宦官・春児と馬賊の雄・春雷の兄弟…。
「蒼穹の昴」は春児中心に描かれていたが、「中原の虹」では誰もが主役
級である。
人物の描き方が非常に活き活きとしていて、まるでドラマか映画の映像を
観ているかように、それぞれの人物像をハッキリと思い浮かべることが
出来る。

「蒼穹の昴」を読み終えた時もそうだったが、この「中原の虹」を読み終え
た時も、まだまだ続きがあるような終わり方に、続編があることを期待して
しまって、楽しみで仕方がない。
浅田氏も、まだまだ書き足らないと思うのだが、どうなのだろうか?


<おまけ>
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JALパックでは、浅田次郎氏と共に行く、「作家・浅田次郎の小説『中原
の虹』の舞台を訪ねてツアー
」があるそうだ。
主に観光するスポットは、北京・瀋陽・大連で、「蒼穹の昴」や「珍妃の
井戸」の舞台も訪れるらしい。
私は一連の小説を読んだ時、行った場所を思い出しながら読んでいた。
本に描かれた場所を実際に訪れて、その場の空気感を感じると、より
一層理解が深められる。
一連の小説のファンなら、このツアーに限らなくても、一度は小説の舞台
を訪れてみるのも良いことだと思う。
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by yuzitj | 2007-12-27 06:00 |

天津のクリスマス・イブ

12月24日、クリスマス・イブの夜は、外に出掛けた。

まずは、食事へ。
場所は、イギリス租界地の成都道にある洋食レストラン“蘇易士”(簡体字
では“苏易士”)。

“蘇易士”は、イギリス租界地にある洋館を使ったレストラン。
お店の経営者は、中華民国大総統であった袁世凱の孫娘・袁家倜さん
である。

袁家倜さんは、天津や深圳で働いていたが、1992年に天津に戻って
きてから、父で著名な科学者である袁家骝氏と物理学者の呉健雄氏の
勧めにより、洋食レストランを開くことにした。
店の名前は、“蘇伊士運河(スエズ運河)”から。
父・袁家骝氏が、“伊”の字を“易”に変えたそうだ。
シェフは、天津ハイアット・ホテルの洋食シェフを招いたらしい。

[蘇易士]
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袁世凱の孫娘が経営しているということで、前から気になっていた店
だったのだが、なかなか入る機会がなかった。
ネットで調べてみたら、クリスマスにはクリスマスディナーのコースが
あるということなので、一昨日、行ってみた。

洋館を使ったレストランであるが、高級なイメージは全然なく、アット・
ホームな雰囲気。
クリスマスは、かき入れ時なのだろう。
狭い店内には、ホール以外の廊下にもテーブル・椅子が所狭しと並べ
られていた。
洋館の雰囲気は打ち壊され、大衆食堂の雰囲気…。
挙げ句の果てに通された席は、隣の店舗だった…(^^;)

店内は、中国人のカップルでいっぱい!
たいそうな人気ぶり!
中国でも、クリスマス・イブには洋食レストランでデートらしい。
外観的には、こじんまりとして大して目立たない店なのだが、結構、
知られている店のようである。

クリスマスディナーのコースを注文。
値段が値段だったので、それなりの物を期待したのだが、ワイン、前菜
から始まり、メイン、デザートに至るまで、味はどれもイマイチ…。
(ホントは、“イマイチ”どころでは無かったのだが…(--;))
ハイアットのシェフは、もういないのだろうか?

ふと気付くと、周囲の客は、コースを頼まず、アラカルトをオーダーして
いる。
アラカルトのメニューは、なかなか美味しそうだった。
失敗した…(T_T)

[クリスマスディナー・コースのメインディッシュ]
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食事をサッサと切り上げ、昨年・一昨年も行った西開教堂へ。
天津のクリスマス・イブには西開教堂に行くことが恒例となった。
(昨年の様子は、2006年12月25日のブログにて。)

教会の参拝客は、昨年より格段に増えている。
教会近くの道路で人数制限を行い、少しずつしか入れないようになって
いて、参拝客は押しくらまんじゅう状態で順番を待つ。

[参拝客]
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人数制限をしているので、教会内はスムーズに歩ける。
信者の人々は、教会内のベンチに座り、ゆっくりとお祈りが出来るが、
ただの見学者は、止まってのお祈りは禁止されていて、止まると係員に
すぐ注意される。
いつもは賑やかな中国人達も、教会内では厳粛なムードが漂っている
ため、いつもより静かに行動。

[西開教堂]
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教会内で短いお祈りをしてから、外に出て、南京路へ。
教会周辺は、今年も交通規制があり、バス以外は通れなくなっていた。
今年は、花火(小さいものだが…)も上がっていた。
歩行者天国の濱江道は、今年も多くの物売り屋台と人でごった返し、
賑やか!

[南京路から見た西開教堂]
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[花火]
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[濱江道、楽賓百貨前]
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そして、伊勢丹と津匯広場のツリーを見てから、帰宅。

[伊勢丹のツリー]
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[津匯広場のツリー]
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年々、賑やかさがヒートアップしている天津でのクリスマス・イブ。
これからも、この賑やかさが続きますように…。
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by yuzitj | 2007-12-26 06:00 | 天津

映画「盲井(Blind Shaft)」

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映画「盲井(Blind Shaft)」
監督:李楊(リー・ヤン)
出演:李易祥、王双宝、王保強 ほか
2003年作品

映画「盲井」は、昨日(12月24日)紹介した「盲山」の監督・李楊(リー・
ヤン)監督の映画デビュー作。
中国とドイツの共同制作である。

原作は、劉慶邦(リュー・チンバン)の小説「神木」。
この原作の小説は、2002年老舎文学賞を受賞している。

昨日も紹介したように、この映画は2003年のベルリン映画祭で銀熊賞、
フランスのドーヴィル・アジア映画祭で最優秀作品賞他5つの賞を獲得。
李楊監督は華々しい映画デビューを果たしたが、映画の内容により、
中国当局の怒りに触れ、3年間の中国国内の上映・制作禁止処分を
受けた。

映画のあらすじは…
ヤミ炭坑に働く男性二人。
彼らは詐欺師で、出稼ぎの人を騙し、親戚としてヤミ炭坑で一緒に働き、
しばらく経つと炭坑内で殺害、事故に見せかけ、炭坑主に賠償を請求
する。
ヤミ炭坑を転々としながら、そのような犯罪行為を繰り返していた二人は
ある日、出稼ぎ少年に出会う。
今までと同じように、その少年を殺害する計画を立てたが、少年のあまり
の純真さ・純朴さに、男性二人のうち一人は殺害を躊躇するようになり…。

純朴な少年役を演じたのは、王保強(ワン・バオチアン)。
この役で、ドーヴィル・アジア映画祭主演男優賞、台湾金馬奨最優秀
新人賞を受賞した。
その後、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の映画「天下無賊」(主演は、
劉徳華(アンディ・ラウ))に出演し、またもや純朴な出稼ぎ少年役を演じ
ていた。
映画以外でも、テレビのバラエティ番組で彼を見たことがあるが、とても
真面目なしっかりした性格で、好感のもてる青年であった。

この映画では、中国の出稼ぎ農民の犯罪、ヤミ炭坑問題、拝金主義など
の問題を明らかにしている。

貧困農村部では、農作業の出来ない冬の間、出稼ぎに出る農民が多い。
しかし、出稼ぎに出た街では、身分差別され、賃金の安い労働しか与え
られない。
奴隷のように扱われ、腹を立てた出稼ぎ労働者は、しばしば犯罪を起こ
してしまう…。
そのようにして犯罪を犯した出稼ぎ農民達が働けるのは、もうヤミの労働
所でしかない。

以前、炭坑の街を訪れた時、ヤミ炭坑の話や、炭鉱事故の隠蔽の話を
聞かされた。
ヤミ炭坑は地方官僚関係者が経営していたり、地方行政と癒着している
こともあり、摘発は難しい…。
安全を保障されないヤミ炭坑では、連日のように事故が起きているらしい
が、経営もヤミなら、働く人々も犯罪者などが多いため、事故が報道など
によって明らかにされることは滅多になく、お金で解決させることが多い
そうだ。

ヤミの労働所と言えば、最近、山西省のヤミレンガ工場が摘発された。
その工場では、誘拐した少年を連れてきて、強制労働させていたのだ。
その工場もまた地方官僚関係者による経営だったため、今まで摘発
されず黙認されていたのだが、子どもを誘拐された親たちがネットで
呼び掛け合い、ヤミレンガ工場を突き止め、地元警察の重い腰を上げ
させたのだそうだ。
少年たちは、工場で奴隷のように働かされ、動けなくなった少年は工場
脇に埋められ、度重なる暴力で精神状態に異常をきたしてしまった少年
もいたようだ。

お金のために人の命が軽々しく扱われるのは、とても嘆かわしい…。
でも、私は生活に困っていないので、そんなことが言えるのだろうか?
生活が苦ければ、人はお金のために何でもしてしまうものなのだろうか?
どこかに救いの道はないのだろうか?


And so this is Xmas
For weak and for strong
For rich and the poor ones
The world is so wrong …

(John Lennon “Happy Xmas”)
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by yuzitj | 2007-12-25 06:00 | 映画

映画「盲山(Blind Mountain)」

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映画「盲山(Blind Mountain)」
監督:李楊(リー・ヤン)
出演:黄璐、楊幼安、賀運楽、張玉玲 ほか
公開:2007.11.23

この映画の監督である李楊(リー・ヤン)監督は、ヤミ炭鉱問題を描いた
前作「盲井」で、2003年ベルリン国際映画祭銀熊賞、続いてフランスの
ドーヴィル・アジア映画祭で最優秀作品賞ほか5つの賞を受け、華々しい
デビューを果たした。

しかし、「盲井」公開により、世界各国に中国の問題を内部告発する形と
なってしまい、怒った中国当局は、李楊監督に対して、3年間にわたる
中国国内の上映・制作禁止処分という罰を下した。

謹慎処分が開け、ローコストの制作費で作った二作目が、「盲山」。
3年間の謹慎処分の間、李楊監督が温めていたテーマが女性人身売買
について。
人身売買の取材をし、体験談を集め、何件もの実話を元に描いたのが
この「盲山なのである。

あらすじは…
騙されて農村に連れてこられた女性が主人公。
自分が農村の独身男性がいる家に身売りされたことを知って、何度も
逃走を試みるが、上手く行かない…。
部屋に閉じこめられ、強姦され、暴力を振るわれ、子どもが出来てしまう。
村にいる女性のほとんどは、騙されて連れてこられたという。
そのように連れてこられた女性たちは、跡取りの男の子を産むためだけに
存在し、奴隷ぐらいにしかみられていない。
皆、逃げても逃げても連れ戻され、暴力を振るわれるうちに、自分の人生
を諦めてしまっている…。
しかし、主人公の女性だけは諦めきれず、ついに逃げ出す機会を手に
入れるが…。

中国農村部の実態が生々しく描き出されていて、とことん、やり切れなく
なる映画であった…。
この映画を観た後に、ラスト・シーンは中国国内版と海外版で違いがある
ことを知った。
元々のラスト・シーンはショッキングで、中国の検閲の許可が下りない
ため、中国国内版ではラスト・シーンを修正したのだそうだ。
(ラスト・シーン以外でも、中国検閲側に指示されカットした場面は40ヶ所
以上あるらしいが…。)
私が観たのは中国国内版。
ラストのショッキングなシーンはカットされていた。
海外版のラスト・シーンを観てしまったら、もっとやり切れなかっただろう。

中国の貧困に追いつめられている農村部では、様々な問題が起こって
いる。
まずは、男女比の不均衡。
農村部では、男の子は将来、跡取りとなり、農業の大切な働き手となる
ので重要視されているが、女の子は将来、嫁に出てしまうし、力仕事の
役に立たないと思われ、間引きされてしまう…。
妊娠中に女の子だと判れば中絶したり、産んでも籍に入れなかったり、
孤児院に捨てたりしているそうだ。
そんなことから、男女比の不均衡が生まれ、深刻な嫁不足に繋がり、
不正な人身売買で嫁を買う…という現実になっている。

国家人口・計画生育委員会は、“新農村新家庭計画”や“女の子を大事
にしよう”といった活動の展開している。
農村部に行くと、“男の子も女の子も平等”、“女の子を産もう”、“女の子
にも男の子と同じ教育を”といったスローガンが、あちこちの壁に大きく
書かれている。
スローガンをあちこちに書くだけでは、なかなかこの活動の意味は浸透
しないだろうが…。

そして、人身売買問題…。
これは、男女比の不均衡から起こってきた問題である。
お金の欲しい農民が、跡取りを産む嫁が欲しいという農民に、娘を売る。
売るのは親であったり、親戚であったりするが、お金のためなら…と、
自分の娘や親戚の娘を、約7000元(約10万円)で売ってしまうところが
悲しい。
売られた先で大切に扱われるならまだしも、監禁・暴力で黙らせてしまう
という扱われ方…。
一体、売り買いされた女性の人権はどこに…?

今日はクリスマス・イブ。
クリスマス気分で楽しく盛り上がりたいところだが、私が今住んでいる
この中国で、今もどこかで悲しんでいる女性や女の子がいることを忘れ
たくないものである…。

私はクリスチャンではないけれど、そして世界中の皆が皆、幸せに暮ら
せるようになるということは難しいことだけれども、それに幸せの定義
なんて、それこそ難しいけれど、せめて祈るぐらいはしたいと思う。

Sleep in heavenly peace
Sleep in heavenly peace…
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by yuzitj | 2007-12-24 06:00 | 映画

天津自然博物館(2)

天津自然博物館のつづき。

3階に上がると、まず昆虫展示コーナー。
昆虫の標本が並ぶ。
夏休みの宿題展示を思い出した…(^^;)

[昆虫展示コーナー]
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昆虫展示コーナーの次は、海洋貝類の展示コーナー。
貝類の標本が並ぶ。
貝ばかり並べられても…(^^;)
もっと展示に工夫が必要なのでは?

[海洋貝類展示コーナー]
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館内は以上。
博物館を出て、敷地内を散策。
日時計があったり、木の化石で作られたテーブルや椅子があった。
庭には、中国絶滅動物をかたどった石像も。

[日時計]
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[木の化石のテーブルと椅子]
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[中国絶滅動物をかたどった石像]
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敷地内の地下には、人体模型の展示があると聞いていたのだが、地下
への道は閉まっていた。
係の人に聞くと、もう無くなったらしい。
かなりグロい展示だったそうなので、非難があったのかも…。

[今は無き、地下の人体模型展示]
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自然博物館の敷地の奥には、約3千㎡の植物園がある。
でも、今は冬。
植物は全て枯れていた…。
一番奥には、小さなドームの熱帯植物園。
花屋ではないのだから、もっと立派なドームを作っても良かったのでは
ないかと思うのだが…(^^;)

[植物園]
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[熱帯植物園]
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自然博物館の入館料は40元。
高い割に、「内容は、これだけ?」というのが正直な感想…(--;)
(ちなみに、立派な収蔵品があることで知られる上海博物館の入館料は
20元らしい。)
お菓子やおもちゃを売る売店があちこちにあるのも気になった…。
博物館経営に関して、もう少し勉強して欲しいものである。

そして、散歩しながら帰宅。
下は、散歩の途中で撮った写真。

[天津の風景]
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(カササギ)
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カササギは、中国語で“喜鹊”という。
カラス科だが、カラスに比べると美しい姿をしている。
鳴き声はあまり良くないが…。
天津や北京では、カラスを見かけることは少ないが(もしかして捕獲されて
いるのかも…)、カササギはよく見かける。
中国には、七夕の日、カササギが翼を並べ、天の川に橋をかけるという
伝説があり、縁結びの鳥として扱われている。

自然博物館はイマイチ…だったけれど、帰りの散歩では、青い空や夕陽
が綺麗だったり、カササギに出逢えたりして、自然に触れ合えた。
やっぱり街歩きは楽しい(^^)


<おまけ>
今年も、天津のパン屋さん“GANG★GANG DELICATESSEN”にて、
クリスマス恒例のシュトレンを購入。
シュトレンは、ドイツの有名なクリスマス・パンである。
(昨年のシュトレンについてのブログは、コチラ。)
早速食べてみたが、今年も美味しい!

[シュトレン]
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by yuzitj | 2007-12-23 06:00 | 天津

天津自然博物館(1)

天気の良い週末、散歩がてら天津自然博物館に行ってみた。
住んでいるアパートから近いのだが、今まで行ったことが無かった。

天津自然博物館は、車の通りの少ない静かな環境にある。
前身の北疆博物院は1914年の創設。
1957年に天津自然博物館と改名され、1997年に新しく建て直され、
1998年にリニューアル・オープンした。

[天津自然博物館]
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敷地面積は2万㎡、建物面積は1.2万㎡。
中国の自然科学に関する様々な収蔵品を展示している。
1階が古代生物、2階が動物生態、3階が海洋貝類及び昆虫の展示と
なっており、陳列館の隣には約3千㎡平米の植物園がある。

しかし、1階の古代生物の展示(恐竜の骨格展示など)については、中国
オランダ国交35周年の記念として、展示物をオランダに貸し出し中。
オランダで開催している“恐竜展”は、2007年9月から2ヶ月開催。
それがとても好評だったため、2008年7月まで開催が延長されたそうだ。
「自然博物館は、恐竜が見れて面白いよ」という噂を聞いていたのだが、
ちょうど見れなくて残念!
替わりに(?)、オリンピック関係の展示(…というほどのものではないが)が
あった。

[博物館ロビー]
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2004年4月には、1階に水族館コーナーがオープン。
展示面積は3千㎡。

[水族館コーナー]
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水族館コーナーにはウォータートンネルもあり、ダイビングショーなども
開催されるようだ。

[ウォータートンネル]
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水族館コーナーでは、魚やアザラシに餌やりも出来る。
餌の魚をねだるアザラシはとても可愛らしかったが、子ども客が好きな
だけ餌を与えていたのが、ちょっと気になってしまった。
飼育上、大丈夫なのだろうか?

[餌やりコーナー]
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2階は、動物生態に関する展示。
動物の剥製?レプリカ?が展示されていた。
各動物の声を聴ける装置などが置かれていたが、動かない装置も多く、
残念!

[動物生態コーナー]
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2階の奥に行くと、動物の骨格展示。

[動物骨格展示コーナー]
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(つづく)
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by yuzitj | 2007-12-22 06:00 | 天津

CD「我不是F4」(周渝民)

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CD「我不是F4」
歌手:周渝民(ヴィック・チョウ)
発売:2007.10.26

<収録曲>
01. 我不是F4
02. 爱上这世界
03. 他是谁
04. 完美偶像
05. 马赛克
06. 蓝鲸
07. 爱你恨你
08. 一加一
09. 有 没友
10. MISSING U

F4改めJVKVのメンバー、周渝民(ヴィック・チョウ)のソロ・アルバム
第三弾。
またまた買ってから、すぐにレビューを書かないでいたら、大分時間が
経ってしまったが…(^^;)

アルバム・タイトルにもなっている1曲目の「我不是F4(僕はF4じゃない)」
は、周杰倫(ジェイ・チョウ)によるもの。
ジェイ特有のブラック・ユーモア溢れる歌詞は、かなり書き換えられて
しまったそうだが…(^^;)

ドラマ「流星花園(花より男子)」のF4役で、一躍トップ・アイドルになった
F4の4人。
でも、メンバーは、ドラマが終わった後でも、ずっとアイドルとして見られ
ることにかなり嫌悪感が持っていたようだ。
なので、グループ名もJVKVに改名。

特に、ヴィックはドラマの中での役名・花沢類と呼ばれたり、愛称・仔仔
と呼ばれることに、だんだん抵抗を感じるようになってきたようで、今回の
アルバム・タイトルを「我不是F4(僕はF4じゃない)」とすることで、F4や
花沢類・仔仔と呼ばれることに、別れを告げたかったようだ。
(ドラマがとても良かったから、仕方ないと思うんだけど…。)

でも、JVKVのメンバー・朱孝天(ケン・チュウ)と一緒に出ていたバラエティ
番組で、司会者に「ケンとは仲が良いの?」と訊かれたヴィックは「僕たち
F4だからね」と答え、司会者に「あれ?F4じゃないんでしょ?」と突っ込ま
れていたのは面白かった(^^;)

CDの内容は、バラードが中心。
ヴィックの声は優しくて、冬の日だまりの中で聴いていると、とっても
気持ちが良い(^^)

2曲目の「爱上这世界」は、ドラマ「美味関係(おいしい関係)」の主題歌。
ドラマで共演している柯有綸(アラン・コー)が手掛けた曲。
このドラマ、毎週ネットで観ているのだが、この曲は何回聴いても好きな
曲である。

5曲目のアップ・テンポな「马赛克(モザイク)」も、かなり良い。
ライブ用にアレンジすれば、きっと盛り上がるんだろうなぁ…という曲。

F4・花沢類・仔仔を卒業したヴィック。
このアルバムでは、今のヴィックらしさを全面に出したもの。
最近、映画デビューを果たしたヴィック。
今後は、俳優としても歌手としても、ぐんぐん成長していきそうだ。
次回のアルバムでは、どんなヴィックに出逢えるだろう?

ちなみに、下記は最近のヴィック。

ドラマ「美味関係(美味しい関係)」
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原作は日本でもドラマ化された人気コミックス・槇村さとる先生の「おい
しい関係」。
BS日テレにて、毎週木曜日21時から放送中。


ドラマ「在這裡等你(君につづく道)」
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台湾政府観光局プロジェクトで、台湾の八大景勝地を舞台に繰り広げ
られるラブストーリー。
世界に先駆け、BS日テレにて、毎週水曜日19時から放送中。


映画「胡蝶飛」
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李冰冰(リー・ビンビン)と共演したシリアス・タッチの恋愛映画。
ヴィック映画デビュー作となる。
1月11日、公開予定。


映画「闘茶(tea fight)」
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ヴィック映画出演第二作目となるのは、戸田恵梨香・香川照之などと
共演する日本・台湾合作映画。
11月に台湾でクランクイン、クランクアップは来年3月の予定。


<おまけ>
昨日(12月20日)、広東省珠海では、公共の場でクリスマス・ツリーなどの
装飾が禁止されたとのニュースがあった。(ネットニュース中国網より。)
西洋料理の店、デパート、スーパーなどでのクリスマス・ツリーや装飾は、
燃えやすいということで、火災防止のため、禁止したそうだ。
(火災防止のためだけなら良いのだが…。)
最近、中国でもクリスマスの装飾が賑やかで、クリスマス気分を盛り上
げてきたのだが、珠海のクリスマスはちょっと寂しくなりそう…。

天津は、今年は昨年・一昨年に比べると、クリスマスの装飾が華やかに
なってきた。
珠海の動きが、他の地域にまで広がらなければ良いが…。
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by yuzitj | 2007-12-21 06:00 | 音楽

天津、居士林

天津の鼓楼の東南角に、居士林という寺がある。
もともとは、清代末期~民国初期にかけて建てられた寺で、敷地面積
752.27㎡、建物面積700.52㎡。

居士林の住所は、草厰庵清修院胡同。
草厰庵は、もともと天津の名門である梅家によって明代に建てられた
もので、清代、それを拡張して禅寺となった。

居士林の前身は、清修院。
もともと天津八大家(八大富豪)である李家一族の祖先を祀る寺で、寺
の扁額の“清修禅院”という文字は北洋政府総統であった徐世昌に
よって書かれたものだったらしい。

軍閥混戦時代には、一時、寺を閉められた。
1903年、袁世凱は周学煕に命じて、草厰庵に直隷工芸総局を置き、
“北洋実業”の発祥の地となった。
辛亥革命期には、北方革命軍総司令部が置かれ、ここで天津の反清
武装蜂起の指揮を執っていた。

1919年、五四運動期間は、天津愛国学生組織である天津学生連合会
は、草厰庵を活動拠点としており、同年9月16日、周恩来ら20名あまり
の学生が草厰庵で会議をおこない、覚悟社の設立を決定した。
(覚悟社については、12月14日のブログ12月15日のブログ参照。)

1928年、清修院は李家に戻され、1933年、天津佛教居士林という名
に改められた。
“居士”とは在家の信者、“林”は信者のための修業場のこと。

1950年、居士林の長である勒云鵬が病気で亡くなると、1952年に
居士林は閉められ、その後の文革期に寺は破壊されたそうだ。

1982年、南開区人民政府により、居士林は修復された。
その時の居士林は、下の写真。
黄色い壁が何とも鮮やか!
でも、また最近になって、すっかり新しく建て直された。

[以前の居士林](ネットの居士林紹介ページより。)
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[現在の居士林]
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庭にいたら、居士林の管理人の方が出て来て、堂内を案内してくれた。
堂内は写真禁止。(下の写真は、ネットより。)
居士林に祀られている、るしゃな仏と文殊菩薩は、明代の宣徳年間に
作られたもので、文革期は別の寺(大悲禅院)で保管され、1982年に
居士林が修復された際、戻されたそうである。
二階には、仏像以外にもたくさんの美術品が保管されているそうだが、
現在は見学出来ず…。
(どんなものが所蔵されているかは、境内におかれている居士林のパン
フレットで見ることが出来た。)

[居士林に祀られている仏像]
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居士林の周囲は新興住宅地として、現在、開発中の地区である。
古い街並みは全て取り壊され、新しいマンションや一戸建て住宅が建ち
並んでいる。
居士林も、この開発の波に押され、新しく修復したのだろう。

[斬新なデザインのマンション]
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[“ニューヨーク・スタイル”が売りの一戸建て住宅]
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仏教の修業場なのに、革命軍総司令部が置かれたり、愛国学生運動の
活動拠点となったり、文革期に壊されたり、周囲地区の開発で建て直され
たり、時代の波に次々と翻弄されてきた居士林…。
観光名所である鼓楼のすぐ側にもかかわらず、観光客は滅多に訪れず、
時折、地元の参拝者が訪れるだけで、ひっそりとしている。
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by yuzitj | 2007-12-20 06:00 | 天津

本「ライフスタイルブック(やさしい中医学シリーズ1) 」

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本「ライフスタイルブック(やさしい中医学シリーズ1) 」
監修:川瀬清
著者:劉伶、劉暁非
出版:文芸社
発行:2001.9

昨日に引き続き、中医学系の本の紹介。
この本は、中医学に基づき、食事や体質を徹底的に改善するための
生活術が紹介されている。
健康によい食事・お茶・中成薬に、薬膳料理のレシピ22点も掲載されて
いる。

この本では、中医学上の言葉“陰陽”、“五臓六腑”、“気・血・津液”、
“弁証論治”、“薬食同源”、“食養生”など分かり易く説明されていて、
中医学の入門書としてはバッチリの本だと思う。

ただし、この本には体質別の生活術アドバイスも詳しく書かれているが、
人間の身体は実際には幾つかのタイプが混在していることもあるので、
中医学専門の先生に診てもらわないと、体質を判断するのは難しい。
自己判断による食事や漢方により、体質改善のつもりが、実は悪化させ
ていたということもあるので要注意!


<おまけ>
12月31日、1月1日の夜、北京の国家大劇院の音楽ホールにて、小澤
征爾指揮のコンサートがある。
12月14日に発売されたチケットは、2日間で売り切れ。
17日にチケットを買おうと思ってネットのチケット販売サイトを何ヶ所も
覗いてみたが、どこも既に完売…。
1月1日については、朝9時半から立ち見席のチケット100枚を売り出す
そうだが…。

小澤征爾は、幼少の頃、北京に住んでいた。
その関係からか、中国で定期的にコンサートをしてくれる。
天津でも毎年、定期的にコンサートがあったが、天津に来た一昨年は
旅行の日程と重なって行けず、昨年は小澤征爾の体調不良のため、
公演が無かった。
次回、天津か北京に来た時は必ず!…と思っていたのになぁ…。
それに、新しく出来た国家大劇院でのコンサートも体験したかったのに…。
本当に残念!

[幼少の頃、過ごした北京の家を訪問する小澤征爾]
(写真は、“人民網日本語版”2004年2月25日の記事より。)
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by yuzitj | 2007-12-19 06:00 |