6月23・24日は、北京へ。
23日土曜日の昼から、いつものように電車にて北京に向かう。 北京駅からは、地下鉄に乗り、東直門駅にて下りる。 駅から、西へ延びる“東直門内大街”を散歩してみた。 “東直門内大街”は、レストランなどが建ち並ぶ通りで、通称“簋街” (“鬼街”)と呼ばれている。 “簋”とは、昔、祭事の際に食べ物などを入れた容器のこと。 この通りに、ゴチャゴチャとたくさん店が入っているという意味で付け られた名らしい。 もうひとつの“鬼街”という名は、“鬼”の字が“簋”と同じ発音のため、 後から付けられた名であると思われる。 この通りは、レストランがズラ~ッと並ぶ通り。 (日本の焼肉レストラン“一番カルビ”などもある。) だが、その中にポツンと“薬王廟”の門が残っている。 “薬王廟”とは、中国の昔の名医を神のように慕い、祀った廟である。 北京は十数カ所に“薬王廟”がある。 そのうち代表的なものが、東西南北に祀られた廟で、“東直門内大街” にあるのは“東薬王廟”であった。 明の時代、貧しくて病院に通えなかった庶民は、“薬王廟”で病気回復 を祈願したそうである。 現在、門だけしか残っていないのはちょっと残念…。 でも、このエリアに今も病院や医学研究所が集まっているのは、“薬王廟” の御利益を授かるためであろう。 [東薬王廟] “東薬王廟”から、もう少し西へ歩いて、チベット・カフェ“十相自在”へ。 “十相自在”は、チベットをテーマにしたカフェ。 ドアを開けると、大きなマニ車(筒の中に経典が入っており、1回まわす とお経を1回唱えたことになる)が置いてあり、店の中には綺麗なタンカ (チベット仏教の仏画)が飾ってあった。 各テーブルには、チベット語で書かれた雑誌や、タンカの画集が置いて あって、見ているとなかなか興味深い。 オーダーしたのは、夏のお薦めメニューとして書いてあったキュウリ・ ヨーグルトと、トマト・ヨーグルト。 暑い日だったので、食べるとさっぱりしていて美味しかった。 [カフェ“十相自在”] ちなみに、お店の名前の“十相自在”は、仏教の縁起物のデザインの ことで、7つの梵字と3つの図形を組み合わせたものである。 [“十相自在”のデザイン] (つづく)
by yuzitj
| 2007-06-26 06:00
| 北京
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